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国際コミュニケーション学科2年 パリヤル ケシャルさん【ネパール出身】

いつも前向きな気持ちで、
笑顔を絶やさずに

国際コミュニケーション学科2年 パリヤル ケシャルさん【ネパール出身】
――なぜ、日本に留学しようと思ったのですか?
将来の夢は、ネパールで外国人観光者向けのホテルを開くこと。高校ではホテルマネジメントを勉強していました。卒業後は留学し、ホテルの仕事について深 く学びたいと考えていました。
留学先には日本のほか、オーストラリアなど、英語圏の国も候補でした。各国の学習環境や治安についてインターネットで調べたり、先生に聞いたりして、最終的には日本に決めました。それからネパールの日本語学校で学び、2019年、19歳のときに大阪の日本語学校に入学しました。
日本語学校には1年半通い、さらに日本での経験を積むためにエール学園へ。現在は、国際コミュニケーション学科のサービス・通訳コースで学んでいます。
――日本での暮らしはいかがですか。
日本に来て間もない頃は慣れないことばかりで失敗続き。スーパーで塩を買ったつもりが、砂糖だったこともありました。ネパールでは、塩と砂糖は見れば分かるんです。塩はネパールも日本も同じ形ですが、ネパールの砂糖は粒が大きい(※ネパールでは砂糖と言えばグラニュー糖)。日本のように見た目がそっくりで、漢字が読めないと、区別がつかないんです。値段もほとんど変わりませんし。だから、漢字をしっかり調べるようになりましたね。
でも、だんだん日本の生活に慣れてくると、楽しいことが増えました。日本食も大好きです。寿司もおいしいし、大阪のたこ焼きやお好み焼きもおいしい。アルバイトも楽しくできています。マクドナルドで働いているんですが、日本語学校のときからなので2年以上になります。
――エール学園での学生生活はいかがですか?
今、ちょうどエール学園に入って1年が過ぎたところ。勉強はどんどん難しくなってきていますが、クラスメイトと励まし合いながらがんばっています。
勉強以外では、いろいろなイベントやボランティア活動があるのが、エール学園の魅力だと思います。これまでの一番の思い出は「国際紅白歌合戦」に出場したこと。日本語を勉強する人たちのために作られた曲『笑顔でハッピーボイス』を歌って、賞をもらいました。緊張したけれど、思いっきり歌えました。
それから堺市の美原高校で、ネパールを紹介する特別授業をさせてもらったのも印象に残っています。生徒のみなさんに、私が作ったネパールについての動画を見てもらい、どんな国なのか説明しました。いろんなコメントをもらって、うれしかったですね。「日本語うまい」とか「イケメン」とか(笑)。
 そうしたイベント、ボランティア活動を通じて、違うクラスの学生とも知り合えました。みんなでカラオケに行ったこともあるんですよ。10人ぐらいいたかな。ネパール、ベトナム、インドネシア…、国もいろいろ、歌もいろいろ。最初はみんなが分かるように英語の歌で、最後は一人ずつ、自分の国の歌を歌いました。ベトナムやインドネシアの言葉は分からなかったけれど、音楽を聞いていると、気持ちを感じることができました。
――今後の目標を教えてください。
エール学園を卒業したら、日本の旅館で働きたいと思っています。食など、日本ならではのさまざまな文化を体験できるのが旅館。外国の観光客に、そうした日本文化を伝えたい。そして、たくさん経験を積んで、学んだことをネパールに持ち帰りたいです。
自分の国を離れて生活していると、たまには疲れたり、さみしくなったりもします。でも、いつも前向きで笑顔でいたいと思っています。ホテルなどのサービス業でも笑顔は大事ですしね。