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国際ビジネス学科2023年卒業 合同会社パル・コンサルティング
チェシ ベルリスタさん【インドネシア出身】

国際ビジネス学科2023年卒業 合同会社パル・コンサルティング チェシ ベルリスタさん【インドネシア出身】――なぜ、日本に留学しようと思ったのですか?
小さい頃からテレビで桜を見て綺麗だと思い、日本に行ってみたいと思っていました。でも、留学できるとは思っていませんでした。なぜかというと日本に留学する人はお金持ちだけだと思っていたからです。
高校生卒業後に、ジャカルタの大学に行きました。観光を専攻していましたが、6カ月通って、日本に行ける奨学金制度があったので、それに申込ました。そこで、選ばれて留学することになりました。2年間兵庫県の日本語学校で勉強しながら、ジャカルタの大学(観光学科)の授業もオンラインで受けて、無事に大学も卒業しました。
――エール学園を選んだのはなぜですか?
外国人が多いので、様々な国の人に会えると思い、選びました。
エール学園の先輩からも良いと聞いていました。
しかし、コロナ渦のため、エール学園の1年間はすべてオンライン授業でした。友達の顔しか分からず、性格やどんな人か分からなかったので、対面授業が始まった時は色々な国籍の人と話が出来てとても嬉しかったです。言葉や文化も教えてもらってとても楽しかったです。
――日本で就職活動外国人だから困ったこと
コロナ渦のため、外国人を雇用しようとする企業が少なく、苦労しました。
求人があっても、運転免許必須や大卒などの条件があったりして、大学に編入しようか、運転免許を取得しようか、たくさん悩みました。
――今はどんな仕事をしていますか?
インドネシア人で日本に来て働きたい人のお手伝いをする仕事です。日本の社会保険の制度、労働基準法などについての説明もしています。私自身も勉強の毎日です。
――今の分野に就職を決めた理由は何ですか?
私の夢は自分の会社を設立することです。なぜかというと、インドネシアは人口が多いけれどなかなか仕事がありません。だから、インドネシア人のために自分の会社を作って、雇用したいと思っています。でも、自分の会社を設立するのは難しいので、まず、日本で経験を積んで、いろんなことを勉強して、人々のため、特に仕事を探している人を手伝ってあげたいなと思います。ちょうど今の会社に日本で働きたいインドネシア人のお手伝いをする仕事なので、ここに就職するのを決定しました。
――日本人の上司や同僚と接する際に、特に気を付けていることはありますか?
言葉使いになります。留学生にとって敬語はとても難しいですが、気を付けるようにしています。ビジネスマナーや仕事もまだわかっていないので、上司や同僚に間違いがないか確認してもらっています。どうしても分からない場合は先生(代表)がインドネシア語で教えてくれたりもします。
――外国人だからこその視点で、仕事に能力を発揮できた経験談があれば教えてください。
今、日本に働きたいインドネシア人のお手伝いをする仕事なので、もし彼らが分からないことがあったら、私がちゃんとインドネシア語で伝えます。また、彼らが日本の文化とか日本のルールをわかるように教えてあげます。困ったこと、悩むことがあればいつでも私に相談できるようにしています。
――日本で就職する学生に向けてのメッセージをお願いします
就職活動は早い方がいいです。就職する前にどんな分野に働きたいか、どんな会社で働きたいか、しっかり分析したほうがいいと思います。なぜかというと、就職後に仕事が合わないと辞めてしまうこともあります。辞めると就職活動しなければなりません。それが大変です。
自己分析、履歴書作成、面接練習等、インターンシップも行った方がいいです。
ビジネスマナーの授業も役に立つので、しっかり勉強しておいた方がいいです。

合同会社パル・コンサルティング 社会保険労務士法人PAL 代表・社会保険労務士 中土井 浩志(なかどい ひろし)さん

――チェシさんとの出会いはいつですか?
2021年に知り合いました。
きっかけは社会保険労務士としてのクライアントの1社が取引先にインドネシア人の留学生がいるよと紹介してくれたのがチェシさんです。
私がインドネシア関連の仕事もしていることを知っていたその社長さんが、チェシさんを紹介してくれました。そこからの付き合いです。
――インドネシアの人を雇用した経緯は?合同会社パル・コンサルティング 社会保険労務士法人PAL 代表・社会保険労務士 中土井 浩志さん
ンドネシア人特定技能の仕事を伸ばしていきたいと思って、仕事としてやっていくうえで、インドネシア語を話せる日本人はほとんどいないので、やはり日本語が上手なインドネシアの人に目が向いてしまいます。
チェシさんは第一号で即採用でした。チェシさんが春からきてくれてとても良かったと思っています。
――留学生へのアドバイスをお願いします。
2年間の日本語学校で最低JLPT N2合格と漢字です。
私も日本語教師として、教育機関に臨むのは、漢字をもっとしっかり教えてほしい。筆順も!
N2の段階で1000語の漢字は覚えておいてほしいです。
チェシさんには毎日漢字ドリルをしてもらっています。
あとは、日本語学校などで同じ国の人と固まらないこと。たくさん日本語でコミュニケーションしてほしいです。