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ご挨拶

エール学園総長
長谷川 惠一

エール学園総長 長谷川 惠一

皆さまお元気ですか。この2年間はコロナ禍にあって、過ごしにくい環境にありました。
校友の皆様が活躍している状況を聞くにつけ、もっと校友間の情報を共有できればうれしいと思っておりました。そこで今回校友誌を発行するに当たりエール学園の55年間に亘る状況を振り返ってみたいと思います。

エール学園は1967年にスタートしました。最初難波高等経理学院を創設し、翌年に難波予備校を、その翌年に難波電気工学院をそして1970年に日本写植専門学校をつくりました。この間に10万人を超える学生を世に送り出しました。今も時々会社訪問をすると「私は御校の卒業生です」と言われ嬉しくなります。

最初1976年に第一世代のミッションを作成しました。経営理念は「誠実・情熱・創造」です。教育理念は「哲学者たれ」「自己に厳しく自己をクリエイトできる人材たれ」「大きな視野で世界に羽ばたける人材たれ」でした。1994年~2005年の第二世代は「互いに高めあえる関係をつくる」でした。2006年~2016年の第三世代のミッションとして「お互いが共に生かしあい、高めあって生きていけるような共生共創社会を創造できる人財を育成することを使命とする」でした。2017年からの第四世代のミッショは「国境を越えて学ぶ人々が夢を実現し、平和の使者となり、グローバル人財を育成する」

エール学園はこの55年間の前半は日本人の夢の実現のために凄まじい大学合格率の実績や100%の就職率という実績を続けてきました。後半は国際化を推進し、留学生の育成支援を続けてきました。そのため現在1500人の留学生ばかりの学校となっております。留学生の夢の実現と日本人と留学生が共生する地域の実現に注力してきました。留学生の夢の実現のために、希望の大学に合格させることや就職率を100%にする実績を実現しています。
エールがある難波中地域は30年前は外国人である留学生は地域住民とのトラブルが多く発生していましたが、20年前ぐらいから留学生と教職員が地域の清掃活動をするようになって留学生が地域住民から感謝される存在となって外国人と日本人が共生する地区と変貌していきました。第三世代に掲げた難波中地区はまさに「共生共創社会」が実現していると思います。多くの先輩たちの努力によってよい資産が蓄積され現在の留学生にとって幸せな環境がつくられています。

エール学園が50年を迎えた時、次の50年をどんな学校にするかという方向性を明示しました。

  • 2017年~2027年は「専門職大学となり、世界のトップレベルの大学と連携」
  • 2027年~2037年は「日本語ネット教育・ネット試験事業の研究を深め世界一となる」
  • 2037年~2047年は「エールのメンタリングの研究を深め世界に普及」
  • 2047年~2057年は「アジア・アフリカ・ヨーロッパ・北アメリカ・南アメリカで日本語分野・メンタリング分野・実践ビジネス分野でネットとリアル の大学をつくる

2037年にメンタリングという言葉が出てきていますが、支援する行為を意味します。長年エールは支援する人材育成に注力してきましたので、そこから生まれてきた言葉です。
2022年から日本人を久しぶりに入学させます。そして校内でも日本人と外国人の共生を目指すと共に、2024年からは理系のコース設置し、2027年から専門職大学づくりを目指します。エール学園は今後の様々な挑戦を続け、グローバルな世界で留学生が「平和の使者」となってくれることに今後も挑戦を続けてきます。


エール学園副総長
萩原大作

エール学園副総長 萩原大作

卒業生、修了生の皆さん、皆さんの夢は実現しましたか、又は実現の過程にあるでしょうか。学生時代に目指していた夢の実現と現在の夢は変化しているかも知れません。

時代は刻々と変化しています。現在は経済のみならず、政治、国と国との関係等々、変化の過程にあります。我々はその中で、その背景の元で生きていますので、我々自身の変化はあるべき将来のための変化だと考えています。皆さんも変化を恐れず、「なりたい自分」を追求して行って下さい。

エール学園は今年で創立55年目を迎えます。現在まで様々な変遷を経てきました。そんな中で学園のミッション「なりたい自分」「つくす自分」を時代に応じた形で実践してきました。

現在は第4次産業革命が進行中です。AI、IoT、ロボティック等、新しいデジタル技術が我々の生活の中に当たり前のように入って来ています。さらに第5次産業革命へと進み、デジタル技術と他分野の技術との融合で今までにない時代を生み出そうとしています。

エール学園でもすでにDX(デジタル・トランスフォーメーション)が入口、教育の中身、出口の部分で進行中です。デジタル技術は教育の世界も変えて行くことになるでしょう。

このように人と世界が変化してく中で、私はもう一つ大事なことがあると考えています。それは人と人との繋がり、ネットワークです。

これほどのデジタル技術の発展する前には、人が一生で築けるネットワークは、限られたものでした。それだけに、価値ある「人と人との繋がり」は、政治、行政、経済、教育等の分野で重要な役割を果たしていました。

現在に目を向けると、ネットワークを構築できるデジタルツールが多くあります。距離を超えて。ネットワークを構築できる通信ツールです。我々はこうしたツールを毎日活用し、日々ネットワークを更新、強化し続けているとも言えます。これらネットワークが、政治的変革につながった例もあります。それだけに活用を間違えなければ、価値を生み出すネットワークを構築することができると言えます。

学園は今後、今まで以上に卒業、修了生の皆さんとのネットワークを強化していきたいと考えています。皆さんの生涯教育、キャリア開発にも学園が強く関与し、人生を共に歩みたいと願っています。

学園のミッション「つくす自分」を学園が実践することで、皆さんの「なりたい自分」に寄与できるネットワーク、皆さん方それぞれが同じ価値を共有できるネットワーク、将来的に価値を生み出すであろうネットワークの構築ができればと考えます。

学園と皆さん方、皆さん方と皆さん方、学園又は皆さん方と将来つながる方々とをつなぐことで新しい価値を生み出したいと願っている訳です。

エール学園で共に過ごした時間を思い出して下さい。良い思い出ばかりではないでしょうが、皆さん方の人生を形作っている1ページではあり続けます。新しい時代に向かって共に新たな1ページを作り続けて行こうではありませんか。