ホーム >応用日本語学科2021年卒業 九州大学工学部2年 徐 徳胜さん【中国出身】

応用日本語学科2021年卒業 九州大学工学部2年
徐 徳胜さん【中国出身】

自信を失ったときの先生の励ましが
志望校合格につながりました

応用日本語学科2021年卒業 九州大学工学部2年 徐 徳胜さん【中国出身】
――なぜ、日本に留学しようと思ったのですか?
小さい頃から日本のアニメのファンだったんです。ワンピースも好きですし、ナルトも好き。日本に留学したいと思って、日本語の専門学校に2年行きました。 それから日本に来て、大阪の日本語学校に1年半通いました。
――エール学園に入学した経緯を教えてください。
中国で2年、日本で1年半、日本語を勉強してきて、「次は日本の大学で学びたい」と思いました。大学では、得意の物理を生かして機械工学を勉強するのが目 標。そこで大学入試に実績のある、エール学園に入学しました。
エール学園では勉強もしないといけないし、生活のためにはアルバイトもしないといけないしで、大変でしたが充実した日々を送ることができました。中国人の学生も多くいましたし、毎晩LINEで日本語の練習をしてくれる先輩がいたりして、人にも恵まれました。
――受験勉強はどうでしたか。
やっぱり日本語が難しかったですね。
知識はあるのに、問題に書かれている質問が分からなかったりしました。先生方が優しくて、ていねいに教えてくれたことを覚えています。
特に時間をかけたのは面接対策です。あいさつの仕方など、いろいろなマナーを担当の菅先生から教わりました。コロナの影響で、オンライン授業も多かったのですが、楽しく勉強することができました。
――大学はどのように選びましたか?
菅先生に相談し、自分が大学で勉強したいことや、どんな入試科目があるかなど、さまざまな点から志望大学を決めました。九州大学のほかにも、名古 屋大学や大阪市立大学(現・大阪公立大学)、金沢大学なども受験したのですが、菅先生には、願書を出す時期とか、目安の点数とか、たくさんサポートしてもらいました。
実は、九州大学の面接が近づいてきた時期に一度、合格する自信がなくて、行くのをやめようと思ったことがあります。菅先生にそのことを伝えると、励ましの言葉をもらい、勇気づけられました。その後、合格することができたので、感謝しかありません。
――大学での生活はどうですか。
大学に入るまでは、周りの学生はみんな留学生でした。今はほとんどが日本人。初めて日本の学生と一緒に授業を受けているわけですが、優秀な人が多いです。
 先日も物理の授業で先生が、「早く解けた人は早く帰れます」って問題を配ったんですよ。私はまだ全然解けていないのに、まわりの人がどんどん帰って行く。もっと勉強しないといけませんね。
 まわりの人はいい人ばかりです。九州大学の留学生支援係でアルバイトをさせてもらっているのですが、みなさんいろいろ教えてくれます。クリスマスのときはケーキと紅茶をごちそうになりました。 
 福岡の町は、最初は騒々しくてイメージが悪かったです。でも1年暮らしていると、きれいな町並みもあり、歴史も感じることできて、いい町だなと思うようになりました。食べ物もおいしい。でも博多ラーメンは、ちょっと油が多すぎるかな(笑)。
――今後はどんな夢を持っていますか?
まずは今、学んでいることを身につけること。大学で研究生になれたらいいなと思っています。その後はまだ決めていませんが、日本で働きたいです。エール学園に通っていたときの友達とも、いまだに付き合いがあります。みんな別々の大学に進んでいますが、お正月に福岡に遊びに来てくれたりもしました。これからも仲間たちとの交流は続けていきたいです。
旅行もしたいですね。日本の城や庭園が好きです。大阪城、金沢の兼六園、それから奈良公園。たくさんの鹿に囲まれたときには、「この町に住みたい!」って思いました。