国際ビジネス学科2015年卒業 株式会社リンク
李 大海さん【中国出身】
- ――なぜ、日本に留学しようと思ったのですか?
- 親戚のお姉さんが日本で働いていたのですが、当時の私の状況を聞いて若いうちに日本に来るのはどうですか?と勧められたのがきっかけです。それを言われて、若いうちに日本に行ってみたいと思いました。
- ――エール学園を選んだのはどうしてですか?
- 九州の日本語学校に通っていたのですが、先生に相談したところエール学園は関西の中でも、良い先生も多く、就職にも強いと紹介され、魅力的だと思いました。留学当初は就職まで考えておらず、大学進学を考えていましたが、中国でも大学を卒業しているので、長くても2年、もしくは1年で卒業できるエール学園に入学することにしました。
- ――就職活動で大変だったことは何ですか?
- 面接時の緊張が大変でした。言葉が通じないのではないかと心配していたからです。
あとは、場所を間違えたりしてはいけないので、事前に場所の下見に行ったりもしていました。
私は一度、内定をもらった会社で在留資格を申請しましたが、「まだ、日本在住歴が短い」「日本の習慣や文化を理解できていないのでは」という理由で在留資格がおりませんでした。
その時に、日本の習慣や文化の理解はとても大切なことだと感じました。 - ――入社後に外国人だから困ったことはありましたか?
- 人間関係が一番難しいです。仕事がいくら良くできても人間関係が悪いとうまくいきません。
言葉遣いなども気を付けて、特に挨拶には気を付けていました。
分からない部分や専門用語は必死に勉強し、先輩にもたくさん聞き、教えていただきました。常に辞書を持ち歩いていたことを今でも覚えています。 - ――これから就職希望している後輩にアドバイスはありますか?
- 自分がされたら嫌なことは人にしないようにすると周りの人といい関係が築きやすくなります。また、日本の文化や習慣を知らないと誤解されることもあるので、誤解されることのないようにきちんと学ぶことが大切だと思います。
- ――李さんを知ったきっかけはなんですか?
- 私はエール学園のメンター教育IMGSを受けていたので、先生方ともお付き合いがありました。そんな中、「いい子がいるけど、会ってみませんか」というお話があったので、面談しました。
- ――李さんが初めての外国人雇用と聞きましたが、雇用する際に葛藤などはありませんでしたか?
- 最初は外国人の人に悪いイメージしかありませんでしたが、李さんと面談して、「とても素直な子で、生まれた地域が違うだけで、同じ人間なので、こんなに素直な子は珍しいな」っと思いました。
李さんがとても良かったので、その後の外国人雇用に繋がりました。
海外取引があるので、李さんは海外メーカーとタイアップ商品を作ったりする時に、二人で中国の田舎から都会まで、パスポートのスタンプがいっぱいになるくらい中国出張に行き、大活躍してもらっています。 - ――今後の外国人雇用に関してどのようにお考えですか?
- 国籍に関係なく、人間的に良い方がいれば、採用していきたいと思っています
- ――今就職を希望する学生にアドバイスをお願いします。
- 早寝早起き、勤勉に、学び続ける。
学ぶ習慣があれば、どんなことでもできます。
あと、逃げないこと。
嫌なこと、大変な時、逃げたくなるけれど、その時こそが自分が大きくなれるチャンスの時です。